修理のお盆はまず水の中に浸すところから始めました。

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修理のお盆

こちらのお盆はすべり止め加工がとれかかっているので、すべり止め加工をもう一度かけてほしいというお客様からのご依頼です。

状態がわからなかったので、1枚だけ送っていただいて修理できるかどうか確認しました。

すべり止め加工のお盆は修理しにくいですし、写真のように、浮いているような場合は、きれいに取り除かないと、新たにすべり止め加工をしてもきれいにならない、すぐに剥げてしまうという場合もあります。

20年くらい使われているとおっしゃってました。20年でこの程度なら、丁寧に扱われていたのだなぁと思います。

このお盆、溜塗りの上にすべり止めの塗料がかかっているのですが、不思議と溜塗りは剥げておらず、上に塗ったすべり止めの塗料だけが劣化しているという状態でした。生地と溜塗りの塗料の密着はすごくいいようです。塗料もしっかりした塗料で塗ってあったのでしょう。

どうやってこの劣化した塗料を取り除こうか・・・いろいろ薬品をつけてみたり、洗剤でこすってみたりしましたが、あまり効果はなく、 とりあえず脂分だけでも取り除こうと水に漬けておきました。

漬けたまましばらく違う用事をしていたのがよかったのですが、・・・

しばらくして水につけておいたお盆を見てみると、

修理のお盆

わかりますでしょうか? 劣化しているすべり止めの塗料が浮いてきたのです!こんなことは初めてのパターンでした。水の中に浸してあれば、剥がれようとするし、乾けば固くなってお盆の表面にくっつきます。

ということで、水の中で、柔らかくはげやすくなった状態のすべり止めの塗料を全部はがし、もう一度新たにすべり止め塗料をかけることに成功しました。

今回、1枚先に無償で修理できるかどうかやらせていただき、修理した状態をご覧いただいた上で、修理のご依頼をいただきました。

そして送られてきたお盆です。

修理のお盆

まず水に漬けるところから。

 

このように、修理というのは、ひとつひとつやってみないとわからないのです。どういう状態でどのくらい使われているのかということでもずいぶん違ってきます。まさに千差万別です。

おかげで私たちも経験をさせていただくことで、自分たちが作っているものに責任を持たなければいけませんね。

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このブログ記事について

このページは、塗り物ライフが2011年8月30日 15:39に書いたブログ記事です。

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